間が空いてしまいましたが小田原の旅も終盤になりまして、
最後に素敵なお店を紹介します。

小田急線で小田原から新宿方面へ2つ目の螢田駅目の前に
創業66年にもなる洋菓子「ひょうたん屋」はあります。
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C93A0399-1B67-463B-827F-A3D23F0D80E3こちらには幻のたぬきケーキが売っており、昭和好きのマリさんが小田原駅を出る前に電話してくれた。

「たぬきケーキまだありますか?」
「あるよ、何匹残しておく?」
「とりあえず1匹お願いします!」

こんな会話でしたのでワクワク!
しかし着いてみると建物からして時代を物語るような佇まいで、入るのには少し勇気が入りました。
右側の入り口からそろりと入ってみると年配の女性が1人いて
たぬきのことを話すと「さっき電話くれた人ね!一匹確保しといたわよ」と面白い。

たぬきケーキがなぜ幻なのか?
それは、中に入っているバタークリームの配合製造が困難になり作れる職人さんが減ってきているという。1980年から90年代にかけてブームだった、あの懐かしい味を作り続けるのは材料の品薄なども影響しているのだとか。そしてどこのケーキ屋でも見かけた「たぬき」も一匹、二匹と消えていき、
今ではほとんど作っておらず幻になったわけ。
そんな幻のたぬきちゃん、松本駅近くのお菓子屋さんにいるのを知っている、、、。

ひょうたん屋のケーキはどれもこれも昭和価格のまま。
 サイズも手頃で丁度いいからこの値段もいいと思う。
今どき280円で買える手作りケーキはなかなかない!東京なんてこの3倍価格で売られていますもの。 
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ひょうたん屋はご夫婦2人でやっており後を継いでくれる者がいないから、あと何年できるかしら?と話すお母さん。朝早くにご主人がケーキを作り店頭には奥さんが立つ。
ケーキの材料となる小麦粉や砂糖が重くて、春先には腰を痛めてお店を閉めていたという。
この価格でやっているのも趣味みたいなものだからと話すお母さん笑顔の裏側はなんだか寂しそうな感じにも見えました。この代で終わってしまうのはもったいない気もしますが難しい問題です。

せめて私たちが出来ることといえば、
こういうお店が螢田駅目の前にあるよ!
かわいいたぬきが待っているよ!
と周りに宣伝することだよね、と話しながらお母さんに「また来ます!」と告げて左側のお店に入って「こんにちは〜」と言うと、さきほどのお母さんが出てきて大笑い!
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なるほど!
右側が洋菓子屋、左側が駄菓子店になっていたんですね!
こちらの駄菓子店も趣があってすごくいい雰囲気!

3人でひとつずつ選んだケーキを持って、近くの酒匂川沿いで商品撮影&試食会♫
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甘々のバタークリームで昭和に戻った気分になれましたよ(笑)